韓国語の動詞・形容詞の活用について解説します!
文章を作る上でとても重要ですので、学習していきましょう!
この記事の内容
韓国語の動詞・形容詞の活用とは?
まず、韓国語の動詞・形容詞の辞書にのっている基本形(辞書系)は全て「語幹+다」の形になっています。(다の部分を語尾といいます)
そして、語幹が変形したり、다の部分を変化させたりすることを「活用」といいます。
例えば、「食べる」という意味の動詞の韓国語は「먹다(モッタ)」ですが、「食べます」と丁寧語にかえるには、먹다の다をとった먹の部分を使って「먹어요(モゴヨ)」とします。
また、「大きい」という意味の形容詞の韓国語は「크다(クダ)」ですが、「大きかった」と過去形にかえるには、크다の다をとった크の部分を使って「컸다(コッタ)」とします。
このように、語幹はそのままで다の部分がかわるだけの場合もあれば、語幹も다も両方が変わるパターンがあります。
こういった活用のパターンを知るには、語幹の種類と다に置き換わる語尾の種類を知る必要があります。
韓国語の語幹の種類
語幹は2つ方法で種類をわけることができます。
語幹の種類 パターン①
1つは、「母音語幹」「子音語幹」「ㄹ語幹」の3種類へ分けるパターンです。
見分け方は、次のように語幹の最後の部分で判断します。
- 「母音語幹」は、語幹の最後が「母音」で終わっている。
- 「子音語幹」は、語幹の最後が「ㄹ」以外の「子音」で終わっている。
- 「ㄹ語幹」は、語幹の最後が「ㄹ」で終わっている。
語幹の種類 パターン②
もう1つの語幹の分け方は、「陽語幹」、「陰語幹」の2つに分けるパターンです。
見分け方は、次のように語幹の最後の部分で判断します。
- 「陽語幹」とは、語幹の最後の文字に「ㅏ」または「ㅗ」が含まれている言葉。
- 「陰語幹」とは、語幹の最後の文字に「ㅏ」または「ㅗ」が含まれていない言葉。
動詞、形容詞の活用において、まずは辞書系(基本形)の語幹が上記のどのパターンの語幹であるかを見極めます。
語幹について下記でより詳しく解説していますので合わせてご参考ください。
関連記事:韓国語の語幹について解説
韓国語の語尾の種類
続いて、辞書系(基本形)の다に置き換わる部分、語尾の種類についてみていきます。
韓国語の語尾の種類は「~です、~ます」といった丁寧語や「~でした」といった過去形などのよく使う語尾もあれば、たまにしか使わないマニアックな語尾もあります。
全てあわせると100以上の数がありますが、ここでは日常的によく使うものをピックアップしてご紹介いたします。
- 敬語・丁寧語① ヘヨ体
- 敬語・丁寧語② ハムニダ体
- 過去形
- 敬語・尊敬語
- 丁寧な命令形
- ~しましょうか?
ちなみにその他の韓国語の語尾を下記でまとめていますので合わせてご参考ください。
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韓国語の語尾一覧146種類|意味と使い方・活用ルール付き
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それではよく使う語尾について見ていきましょう。
(1)丁寧語① ヘヨ体 (해요체|ヘヨチェ)
ヘヨ体とは、韓国語の敬語の一種で、語尾の「다」が「아요」、「어요」、「여요」のいずれかに活用することです。
例えば、「먹다」は「먹어요|モゴヨ」、「가다」は「가요|カヨ」となります。
「여요」にかわるのは「하다|ハダ|する」のみで、「하여요」になりますが、「하여요」は短縮して「해요|ヘヨ」となります。
より詳しい解説は↓こちら
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韓国語の丁寧語「ヘヨ体 」【아요 アヨ / 어요 オヨ / 여요 ヨヨ】を解説!
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(2)丁寧語 ②ハムニダ体 (습니다체|スンミダチェ)
ハムニダ体とは、韓国語の敬語の一種で、語尾の「다」が「ㅂ니다」、「습니다」のいずれかに活用することです。
例えば、「먹다」は「먹습니다|モクスンミダ」、「가다」は「갑니다|カンミダ」となります。
より詳しい解説は↓こちら
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韓国語の丁寧語「ハムニダ体」【ㅂ니다 ムニダ / 습니다 スムニダ】を解説!
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(3)過去形
過去形は、「다」が「았다」、「었다」、「였다」のいずれかに活用することです。
例えば、「먹다」は「먹었다|モゴッタ」、「가다」は「갔다|カッタ」となります。
より詳しい解説は↓こちら
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韓国語の過去形について解説
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(4)尊敬語
尊敬語は、用言の語幹の後に「시」または「으시」を入れることで、主語(文章で話題になっている人物)が上に立てる言葉です。(「お~になる」、「~られる」などに訳される言葉)
例えば、「읽다|イッタ|読む」は「읽으시다|イルグシダ|お読みになる」になります。
より詳しい解説は↓こちら
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韓国語の尊敬語について解説
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(5)丁寧な命令形
詳しくはこちら↓
(6)~しましょうか?
「~しましょうか?」は韓国語で「-을/ㄹ까요?」で表現します。
例えば、「食べしましょうか?」は「먹을까요?|モグルカヨ」となります。
詳しい説明はこちら↓
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【韓国語 文法】語尾の「-ㄹ까요/-을까요」の意味と使い方を解説
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【例外】変則活用について
ほとんどの韓国語の動詞・形容詞が上記のような活用パターンとなりますが、中には例外的に変則的な活用になる単語があります。
例えば「받다|パッタ|受ける」の語幹は「받」です。この語幹は「ㅏ」を含むので「陽語幹」になります。
「陽語幹」のヘヨ体は、「다」の代わりに「아요」がくるので、「받아요|パダヨ|受けます」となります。
ところが同じ「陽語幹」の「돕다|トプタ|助ける」は、「돕아요」とはならず、「도와요」とするのが正解です。
このように単語によっては変則的に活用するものがあります。
変則活用のパターンについては次の通りです。
- ㄷ変則
- 으変則
- ㄹ変則
- ㅂ変則
1つずつ見ていきましょう。
ㄷ変則活用 (ㄷの読み方:디듣|ティグッ)
詳しい説明はこちら↓
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韓国語の「ㄷ変則活用」について解説
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으変則活用
詳しい説明はこちら↓
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韓国語の「으変則活用」について解説
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ㄹ変則活用 (ㄹの読み方:리을|リウル)
詳しい説明はこちら↓
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韓国語の「ㄹ変則活用」について解説
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ㅂ変則活用 (ㅂの読み方:비읍|ピウプ)
詳しい説明はこちら↓
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韓国語の「ㅂ変則活用」について解説
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最後に
韓国語の動詞・形容詞の活用は、例外の変則活用も含めるとやや複雑なので、初心者から中級者になる上での最大の壁といっても過言ではありません。
その分、しっかりと理解できれば韓国語が一気に上達しますので、しっかりと理解しておきたいところです。
それではまとめです。
まとめ
- 動詞・形容詞の辞書系(基本形)は全て「語幹+다(語尾)」である。
- 語幹が変化、または다が変化することを活用という。
- 活用パターンは、語幹の種類と語尾の種類によってきまる。
- 活用パターンに例外(変則活用)がある。
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