こんにちは、じゅにょんです。
韓国語をマスターするには、文法の理解がかかせません!
けど、単語を覚えるのと違い、文の構造を理解する必要があるので、初心者の方は特につまずきやすいポイントでもあります。
そこで、初心者の方でもテキスト不要で勉強できるくらいの内容を目指し、韓国語の文法について基礎部分から重要な内容を網羅的にまとめました!
ぜひお気に入りなどにページを保存して学習にお役立てくださいね。
そもそも文法って何?
文法とは、「文を作る規則の集まり」のことです。
例えば、「私の家」という言葉を「私は家」とすると意味が全く違うものになりますよね。
これは単語の種類の1つである助詞「の」と「は」が別の意味を持っているからです。このように文にしたときに意味を成す形で表現するルールがあります。
この記事の内容
韓国語文法と日本語文法の共通点と違う点
まずは韓国語文法と日本語文法の同じところと、違うところをご紹介します。
韓国語文法と日本語文法の共通点
共通点は次の3つ。
- 語順が同じ
- 助詞がある
- 敬語がある
共通点① 語順が同じ
韓国語は、英語や中国語と違って日本語と語順が一緒なのが大きな特徴です。なので、日本語を1語ずつ翻訳するだけで意味が通じてしまうくらいです。
例えば、「私は日本人です」という日本語はそのまま「私」→「チョ(저)」、「は」→「ヌン(는)」、「日本人」→「イルボンサラム(일본사람)」、「です」→「イムニダ(입니다)」のようにそれぞれ韓国語に置き換え、「チョヌン イルボンサラム イムニダ」と言えば伝わる文章になります。
さらに基本的な文の構造として、簡単な「主語 → 目的語 → 動詞」で解説します。これは「私は(主語)キムチを(目的語)食べる(動詞)」といった感じですね。
「私はキムチを食べる」を訳すと、「저는 김치를 먹다(チョヌン キムチルル モッタ)」となります。
これをさらに品詞に分解してみます。「저(チョ)」は名詞、「는(ヌン)」は助詞、「김치(キムチ)」は名詞、「를(ルル)」は助詞、すると、「먹다(モッタ)」は動詞といった形です。
もうそのまま置き換えればいいというのがわかりますね。
共通点② 助詞がある
助詞とは、「~の」「~は」など付属語と呼ばれ、他の単語について意味を成す言葉です。
例えば、「私」、それから「家」という単語(名詞)の間に助詞の「~が」「~は」をそれぞれ入れてみると、「私の家」、「私は家」となる。「私の家」は意味がわかりますが、「私は家」っておかしいですよね。
このように単独で意味のある他の単語につく言葉です。
英語には助詞がないですよね?
「I 」(私)、「am」(です)、「woman」(女性)という3つの単語を使って「I am woman」(私は女性です)という風に日本語の助詞にあたる言葉がありません。
これに対して、韓国語は日本語と同じように助詞があります。
共通点③ 敬語がある
韓国は儒教の影響で日本と同じく、年功序列文化があります。最近の日本では昔のような上下関係がなくなってきていますが、韓国では色濃くあります。
だから、初対面でもまず相手の年齢を確認して「どちらが年上か?」をすぐ確認しようします。
それくらい上限関係に敏感な文化なので、日本語と同じように敬語が存在します。
韓国語文法と日本語文法の違う点
違うのは次の2つ。
- 分かち書き
- 敬語が3種類
違う点① 分かち書き
韓国語は日本語と少し違う点が「分かち書き(ティオスギ|띄어쓰기)」というルールがあります。分かち書きってあまり聞きませんが、要は空白(スペース)をあけることです。
韓国語は日本語のように句読点がありません。また、最近ではほとんど感じも使わないので韓国語の文章は、ハングルがひたすら並ぶことになります。ハングルは、日本語でいえば「ひらがな」のような形ですが、ひらがなだけの文章って見づらいですよね。
そこで、工夫されているのが、文の途中に空白をあける分かち書きのルールです。例えば、「私はキムチを食べる」は「저는 김치를 먹다」のように書きます。
違う点② 敬語が3種類
敬語が日本語と同じようにあることは先ほど説明しましたが、韓国語は日本語と違って敬語の種類が3つ存在します。
1つがフランクな敬語、もう1つが丁寧な敬語、さらにもっと丁寧な尊敬語が存在するので、実際のところ敬語が3段階の設計になっています。
なんだかややこしそうですが、尊敬語は、超丁寧に言う場面でしか使わないので日常会話ではあまり使いません。しかも一部は日常で使うフレーズに溶け込んでいるので意識しなくてもよいです。
具体的にいうと挨拶の「アニョハセヨ(안녕하세요)」の「세(セ)」は尊敬語です。
最終的に3つを使い分けるまで理解するのは理想ですが、最初のうちは、フランクな敬語と丁寧な敬語の2種類だけの理解でもOKです。
ちなみに、敬語は韓国語で「존댓말(チョンデンマル)」や「높임말(ノッピンマル)」、タメ口は「 반말(パンマル)」といい、韓国語勉強する上でよく使う言葉なので覚えておいてください。
韓国語の品詞について
単語を文法的な機能別に分けたものを「品詞」といいます。
韓国語の品詞はどんなものがあるでしょうか?
簡単にまとめると次の通りです。
韓国語の品詞について
・韓国語の品詞は全部で9つ。
・品詞はその特徴により①体言②修飾言③関係言④独立言⑤用言の5つに分けれる。
・この中で用言のみ活用があり、それ以外は活用がない。
・活用とは、形容詞や動詞の最後の文字「다」の部分が変化すること。
・用言とは、動詞、形容詞のこと。存在詞(있다,없다)と指定詞(名詞の後につく이다/다)は動詞に含まれる。
・韓国語には品詞に属さない言葉もあり、それを「語尾」という。
韓国語の文法で「単語」と「語尾」の組み合わせといいましたが、このときの「単語」は「用言」のことです。
「活用する」とは「다」が他の形に変わることとも言えます。
品詞についてのより詳しい解説は↓こちらをご参照ください。
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韓国語の品詞について解説
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用言(動詞・形容詞)の活用ついて
品詞の中でとく重要なのが、動詞や形容詞です。2つあわせて用言といいます。
用言は活用があるので、文を作るときに、単語が変化します。そして、その変化のパターンが文型によって違うので使い分ける必要があるのですが、これが初心者にはわかりづらいポイントです。
スラスラ文章を作るには、慣れも必要ですがまずは基本構造をおさえていきましょう!
韓国語の語幹について
そして、「다」を除いた部分を「語幹」といいます。
用言 = 語幹 + 다
用言(形容詞、動詞)は必ずこの形になります。
韓国語の語幹は日本語にはない大きな文法の特徴です。
例えば、「食べる」という意味の「먹다」。「먹다」から「다」をとった部分の「먹」、これが「먹다」の語幹です。
さらに、語幹はその特徴により次のように2つ分類の仕方があります。
語幹の分類①
語幹の最後の文字にパッチムがない場合「母音語幹」。
語幹の最後の文字にパッチムがある場合でㄹ以外の場合「子音語幹」。
語幹の最後の文字にㄹパッチムがある場合「ㄹ語幹」。
もう1つの分け方が
語幹の分類②
語幹の最後の文字に「ㅏ」または「ㅗ」が含まれている場合「陽語幹」という。
語幹の最後の文字に「ㅏ」または「ㅗ」が含まれていない場合、「陰語幹」という。
これら2つの語幹の分類は、単語と語尾の組み合わせルールについて重要なポイントとなります。
より詳しい解説は↓こちらをご参照ください。
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韓国語の語幹について解説
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参考
こちらのページに単語を品詞別、50音順など検索しやすいようにしておりますので、ご参考ください。
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韓国語単語一覧まとめ|3000語以上掲載 ネイティブ音声付き
続きを見る
韓国語の語尾について
用言の後ろにくる言葉を「語尾」といいます。
語尾は品詞には属さない単独では意味をなさない言葉や、複数の品詞の組み合わせで別の意味をもつものです。
単独では使われず、必ず単語の後ろについて使われます。
例えば、代表的なものでいうと「입니다」、「습니다」など丁寧語があります。
「食べる」という意味の動詞「먹다」を「食べます」という韓国語にするには、うしろの「다」をとって「습니다」をつけ「먹습니다」となります。
なぜ「습니다」になるのか?
これには決まったルールがあります。
また、語尾には丁寧語以外にも200以上もの種類があります。
用言の活用ルール
用言の活用ルールは韓国語文法を理解する上で一番重要で難しいポイントでもあります。「活用ルールを理解できるかどうか」、それが韓国語上達のカギをにぎっているといっても過言ではありません。
活用ルールのポイントは3つです。
①前にくる単語の語幹は何か?
②次に後ろにくる文法は、前の語幹によってわかれるタイプか?
③最後に、前の単語に例外ルールがあるか?
この3つポイントを①から順番に確認すれば、正しい活用となります。
①前にくる単語の語幹は何か?
これは語幹について説明したとおり、前にくる単語が「母音語幹」、「子音語幹」、「ㄹ語幹」のどれにあたるか、また「陽語幹」、「陰語幹」のどちらにあたるかという意味です。
②次に後ろにくる文法は、前の語幹によってわかれるタイプか?
これは語尾が3パターンあると説明したルールのことです。
③最後に、前の単語に例外ルールがあるか?
例外ルール(変則ルールとも呼ばれます)とは、ある特定の単語だけ語尾によって語幹が変化することです。
例えば「받다|パッタ|受ける」の語幹は「받」なので、「陽語幹」です。
「陽語幹」のヘヨ体は、「다」の代わりに「아요」がくるので、「받아요|パダヨ|受けます」となります。
ところが同じ「陽語幹」の「돕다|トプタ|助ける」は、「돕아요」とはならず、「도와요」とするのが正解です。
このように単語によっては変則的に活用するものがあります。
変則活用のパターンについては次のようなものがあります。
・ㄷ変則
・으変則
・ㄹ変則
・ㅂ変則
用言の活用のルールをまとめました。
詳細はこちら↓
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韓国語の動詞・形容詞の活用を解説!
続きを見る
語尾は3パターンに分類される
200以上ある語尾は全て大きくわけると次の3パターンに分けることができます。
語尾のパターン①
前にくる語幹に影響を受けないもの。
語尾のパターン②
前にくる語幹が、「母音語幹」、「子音語幹」、「ㄹ語幹」のどれにあたるかによって形がかわるもの。
語尾のパターン③
前にくる語幹が、「陽語幹」、「陰語幹」のどちらにあたるかによって形がかわるもの。
例えば、「行けば」、「来れば」などの「~れば」という語尾。これは韓国語では「-면」と書く場合と「-으면」と書く場合があります。
これは「語尾のパターン②」のルールが該当します。
前にくる語幹が「母音語幹」または「ㄹ語幹」の場合は「-면」、
前にくる語幹が「子音語幹」であれば「-으면」になります。
「먹다(モッタ)|食べる」という動詞を例にすると、語幹は「먹」なので「子音語幹」です。
「子音語幹」なので「-으면」を使う。
「먹」と「-으면」を合わせて「먹으면」、訳は「食べれば」となります。
この場合、「-면/-으면」は「語尾のパターン②」が適用されるというように文法のルールで決まっています。
それが200以上の語尾それぞれにあります。
それでは語尾にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、敬語の丁寧語など代表的なものを紹介しつつ、他のものは下の「語尾一覧」としてまとめております。
よく使う代表的な語尾
1番よく使う語尾は丁寧語です。
丁寧語について
韓国語の丁寧語は日本語とは違い、2つに分かれています。
1つが日本語と同じ丁寧語。これをハムニダ体と呼びます。
もう1つが「親しみを込めた丁寧語」。これをヘヨ体と呼びます。
ヘヨ体は日本語にはない表現ですが、日常会話では非常に使う言葉です。
また、名詞+이다の形を丁寧語にする場合は、「이다」の部分だけが共通して変化しますが、これについては分けて説明します。
① ハムニダ体
詳細はこちら↓
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韓国語の丁寧語「ハムニダ体」【ㅂ니다 ムニダ / 습니다 スムニダ】を解説!
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② ヘヨ体
詳細はこちら↓
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韓国語の丁寧語「ヘヨ体 」【아요 アヨ / 어요 オヨ / 여요 ヨヨ】を解説!
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③ 名詞+이다の丁寧語
詳細はこちら↓
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韓国語「名詞 + です 」【입니다 イムニダ】【이에요/예요 イエヨ/エヨ】を解説!
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語尾一覧|語尾別の活用が確認できる一覧です。
丁寧語以外の語尾についてはこちらに一覧化しています。
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韓国語の語尾一覧146種類|意味と使い方・活用ルール付き
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