韓国語の「으変則活用」について解説します。
この記事の内容
으変則活用とは?
으変則活用とは、語幹の最後の文字に母音の「ㅡ」を含む場合、用言の語尾が活用するときに、例外的な変化をすることです。
説明①
語幹の最後の文字に母音の「ㅡ」を含む場合、その後に「아」または「어」がくると「ㅡ」がなくなる。なくなって残った子音は「ㅏ」または「ㅓ」とくっつく。
《例》「쓰다|スダ|書く」のヘヨ体への活用を例に確認。
「쓰어요」→「써요」
※「ㅡ」がなくなり、残った「ㅆ」は「ㅓ」とくっつき、「써요」となる。
説明②
語幹の後に「아」または「어」がくるときとは、ヘヨ体や過去形のときで、「ㅡ」は「陰母音」のためルール上では「ㅓ」がくるが、「ㅡ」の1つ前の文字が「陽母音」の場合は「ㅏ」がくる。これが例外的な活用なので、「으変則活用」と言われている。
《例》「바쁘다|パプダ|忙しい」のヘヨ体への活用を例に確認。
「바쁘어요」→「바뻐요」→「바빠요」
※「ㅡ」がなくなり、残った「ㅃ」は「ㅓ」とくっつきが、1つ前の文字「바」は「陽母音」なので「ㅏ」とくっつくのが正解。
説明③
語幹の最後の文字に母音の「ㅡ」を含む場合は例外なく、上記説明①、②にあてはまる。
例文
<例文1> 空腹で死にそう。
《使う単語》「空腹だ|배고프다|ペゴプダ」
배고파 죽겠어.
ペゴパ チュッケッソ
<例文2> 明かりを消します。
《使う単語》「消す|끄다|クダ」
불을 꺼요.
ペゴパ チュッケッソ
<例文3> 私が悪かった。
《使う単語》「悪い|나쁘다|ナプダ」
내가 나빴어.
ネガ ナパッソ
<例文4> 太陽が昇ります。
《使う単語》「(太陽が)昇る|뜨다|トゥダ」
해가 떠요.
ヘガ トヨ
<例文5> どこが痛いの?
《使う単語》「痛い|아프다|アプダ」
어디가 아퍼?
オディガ アポ
<例文6> 大きすぎます。
《使う単語》「大きい|크다|クダ」
너무 커요.
ノム コヨ
<例文7> とてもきれいです。
《使う単語》「きれいだ|예쁘다|イェプダ」
정말 예뻐요.
チョンマル イェポヨ
最後に
韓国語の「으変則活用」については理解できましたでしょうか?
まとめ
・語幹の最後の文字に母音の「ㅡ」を含む場合、その後に「아」または「어」がくると「ㅡ」がなくなり、残った子音は「ㅏ」または「ㅓ」とくっつく。
・その「ㅡ」の1つ前の文字が「陽母音」の場合は残った子音と「ㅏ」がくっつく。
・語幹の最後の文字に母音の「ㅡ」を含むすべての文字がこの変則の対象となる。