韓国語の「ㄷ変則活用」について解説します。
ㄷ変則活用とは?
ㄷ変則活用とは、用言の語尾が活用するときに、例外的な変化をすることです。
説明①
語幹の終声(パッチム)が「ㄷ」の場合、後ろにくる文字が「母音」であれば、「ㄹ」にかわること。
全ての単語当てはまるわけではなく、該当する単語は限られています。
ㄷ変則に該当する単語は次の5つです。
①「걷다|コッタ|歩く」
②「묻다|ムッタ|尋ねる」
③「듣다|トゥッタ|聞く」
④「싣다|シッタ|載せる、積む」
⑤「깨닫다|ケダッタ|悟る」
説明②
「ㄷ」の後ろにくる文字が「母音」がくるケースとは、「아」「어」「으」のいずれかのみです。
「아」または「어」から始まる語尾
「아요/아요」(ヘヨ体)、「았다/었다」(過去形)
「으」から始まる語尾
「ㅂ시다/읍시다」(~しましょう)、「세요/으세요」(セヨ体)、「ㄹ까요?/을까요?」(~しましょうか)、「러/으러」(~しに)など。
ㄷ変則活用の例
①「걷다」の活用
▼해요체 | ヘヨ体
걸어요|コロヨ|歩きます
▼-ㅂ시다/-읍시다 ~しましょう
걸읍시다|コルプシダ|歩きましょう
②「묻다」の活用
▼해요체 | ヘヨ体
물어요|ムロヨ|尋ねます
▼-ㅂ시다/-읍시다 ~しましょう
물읍시다|ムルプシダ|尋ねましょう
③「듣다」の活用
▼해요체 | ヘヨ体
들어요|トゥロヨ|聞きます
▼-ㅂ시다/-읍시다 ~しましょう
들읍시다|トゥルプシダ|聞きましょう
④「싣다」の活用
▼해요체 | ヘヨ体
실어요|シロヨ|積みます
▼-ㅂ시다/-읍시다 ~しましょう
실읍시다|シルプシダ|積みましょう
⑤「깨닫다」の活用
▼해요체 | ヘヨ体
깨달어요|ケダロヨ|悟ります
▼-ㅂ시다/-읍시다 ~しましょう
깨달읍시다|ケダプシダ|悟りましょう
ㄷ変則活用でない例
次の単語は語幹の終声(パッチム)が「ㄷ」であっても、変則活用しません。
「걷다」「묻다」「듣다」「싣다」「깨닫다」の5つ以外全ての単語が対象になるので、数はかなりあります。
例えば、「받다」を例に活用をみてみましょう。
▼해요체 | ヘヨ体
받아요|パダヨ|受けます
▼-ㅂ시다/-읍시다 ~しましょう
받읍시다|パドゥプシダ|受けましょう
最後に
韓国語の「ㄷ変則活用」については理解できましたでしょうか?
まとめ
・「걷다」「묻다」「듣다」「싣다」「깨닫다」の5つの単語に関しては、語幹の終声(パッチム)が「ㄷ」の場合、後ろにくる文字が「母音」であれば、「ㄹ」にかわる。
・「ㄷ」の後ろにくる文字が「母音」がくるケースとは、「아」「어」「으」のいずれかのみです。