韓国語の語尾「-나 보다」を解説していきます!
この文法は、韓国語能力試験の第52回읽기の3問目で出題されています。
日常会話でもよく使われる文法です。
意味と前にくる言葉が変形するパターンがあるか確認し、例文を見ながら使い方を理解していきましょう!
それでは見ていきましょう!
韓国語の文法「-나 보다 ナ ポダ」とは?
ポイント①
韓国語の文法「-나 보다 ナ ポダ」は「~ようだ」という訳で、動作、状態の推測の意味があります。
(推測なので「~みたい」などに訳しても大丈夫です)
ポイント②
「-나 보다 ナ ポダ」の前に来る言葉は次の3つの語幹です。
- 動詞
- 用言の過去形
- 있다/없다
ポイント③
上記ポイント②の1.動詞の場合、その語幹が語幹は母音語幹、子音語幹の場合はそのまま「나 보다」の形で使いますが、ㄹ語幹の場合は、ㄹが脱落します。
それでは例文をみてみましょう!
例文
<1> 動詞-母音語幹
ヨニュヘ タドゥル ノルロ カナバヨ
연휴에 다들 놀러 가나 봐요.
連休にみんな遊びに行くようです
<2> 動詞-子音語幹
イッタ チョンシン タガッチ モンナパヨ
이따 점심 다 같이 먹나 봐요.
あとで昼ご飯みんな一緒に食べるようです。
<3> 動詞-ㄹ語幹
ケヌン アナバ
걔는 아나 봐.
やつは知ってるみたい
<4> 形容詞の過去形
ノム チュオンナ バ
너무 추웠나 봐.
寒すぎたみたい
<5> 動詞の過去形
クガ ワンナバ
그가 왔나 봐
彼が来たみたい
<6> 있다/없다
ムスンイリ インナバヨ
무슨 일이 있나 봐요.
何か用事があるようです
<7>
ケソッ ウッコ タニヌン ゴル ポニ チョウン イリ インナポダ
계속 웃고 다니는 걸 보니 종은 일이 있나 보다.
ずっと笑っているのを見るといいことがあったようだ
※ <7>は第52回韓国語能力試験のTOPIKⅡの읽기の3問目に実際に出た問題です。
ちなみに問題では、「있나 보다」と近い意味の言葉を選択肢から選ぶというものですが、答えは「있는 모양이야」(ある様子だ)です。
「모양 モヤン」はそのまま「模様」「様子」という意味で推測を表していますので「있나 보다」と似た言葉になります。
STEP-UP
가 보다との違い
「-나 보다 ナ ポダ」の説明のポイント②であげた通り、前に来る言葉は「動詞」「用言の過去形」「있다/없다」の3種類でした。
では、「形容詞」「名詞」などの場合はどうなるでしょうか?
「形容詞」「名詞」でも推測の意味で使いますよね?
例えば、「韓国は暑いようだ」、「一番暑い国は韓国のようだ」などです。
日本語の訳は「~ようだ」なので動詞も形容詞も名詞も関係ないですが、韓国語の場合は「形容詞」「名詞」の場合、「-나 보다 ナ ポダ」ではなく「ㄴ가 보다」を使います。
先ほどの例文は次のようになります。
- 韓国は暑いようだ → 한국은 더운가 보다
- 一番暑い国は韓国のようだ → 제일 더운 나라는 한국인가 보다
パッチムがあるときは、은가 보다、ないときはㄴ가 보다です。
것 같다との違い
「~のようだ」でよく使うので「것 같다」がありますが、これは「-나 보다 ナ ポダ」、「ㄴ가 보다 ガ ポダ」より確実性が低い場合に使います。
確実性の高さは次の通りです。
「것 같다」 < 「-나 보다」、「ㄴ가 보다」
両方とも「~のようだ」という訳になりますが、「것 같다」は根拠がないような場合に使います。
逆に「-나 보다」、「ㄴ가 보다」は根拠がある上での推測なので、前に根拠を示す言葉がくることが多いです。
- 아마 비가 올것 같다 たぶん雨が降るみたい
- 하늘 보니 비가 오나 보다 空をみると雨が降りそうだ
先ほど紹介した例文<7>(韓国語能力試験の問題)も「-나 보다」の前に「ずっと笑ってるのをみると」という根拠を示す言葉がきています。
まとめ
- 韓国語で「-나 보다 ナ ポダ」は「~ようだ」と訳す