韓国語の語幹とは何でしょうか?
語幹は日本語にはない韓国語特有の文法で、これを理解しないことには韓国語の理解ができません。
今回は、韓国語の語幹について丁寧に解説します。
韓国語の語幹とは?
ポイント①
語幹は、用言(形容詞、動詞などのこと)にのみ存在し、用言の原形はすべて「語幹 + 다」の形になっています。
用言とは、動詞、形容詞、存在詞、指定詞のことです。
《例》
動詞「미시다|マシダ|飲む」 → 「미시」の部分が語幹
形容詞「예쁘다|イェプダ|かわいい」 → 「예쁘」の部分が語幹
存在詞「있다|イッタ|ある」 → 「있」の部分が語幹
指定詞「이다|イダ|~だ」 → 「이」の部分が語幹
ポイント②
語幹は、活用しません。
活用とは、「語幹 + 다」の「다」の部分が別の文字へ変化することです。
《例》ヘヨ体へ変化
「있다|イッタ|ある」 → 「있어요|イッソヨ|あります」
韓国語の語幹には種類がある
語幹には種類があり、2つの分け方があります。
1つが、「母音語幹」「子音語幹」「ㄹ語幹」の3種類にわかれる。
もう1つが「陽語幹」「陰語幹」の分け方です。
これは活用を知る上で重要です。
「母音語幹」「子音語幹」「ㄹ語幹」について
「母音語幹」「子音語幹」「ㄹ語幹」の3種類への分け方については、語幹の最後の部分で判断します。
「母音語幹」とは、語幹の最後が「母音」で終わっている文字。
「子音語幹」とは、語幹の最後が「ㄹ」以外の「子音」で終わっている文字。
「ㄹ語幹」とは、語幹の最後が「ㄹ」で終わっている文字。
《例》
「가다|カダ|行く」の語幹の最後の文字は「가」。「가」は「ㅏ」で終わっているので「母音語幹」。
「있다|イッタ|ある」の語幹の最後の文字は「있」。「있」は「ㅆ」で終わっているので「子音語幹」。
「알다|アルダ|知る」の語幹の最後の文字は「알」。「알」は「ㄹ」で終わっているので「ㄹ語幹」。
「陽語幹」「陰語幹」について
「陽語幹」とは、語幹の最後の文字に「ㅏ」または「ㅗ」が含まれている言葉。
「陰語幹」とは、語幹の最後の文字に「ㅏ」または「ㅗ」が含まれていない言葉。
《例》
「가다|カダ|行く」の語幹の最後の文字は「가」。「가」は「ㅏ」が含まれるので「陽語幹」。
「있다|イッタ|ある」の語幹の最後の文字は「있」。「있」は「ㅏ」も「ㅗ」も含まれないので「陰語幹」。
「알다|アルダ|知る」の語幹の最後の文字は「알」。「알」は「ㅏ」が含まれるので「陽語幹」。
最後に
語幹については理解できましたでしょうか?
まとめ
・語幹は用言(形容詞、動詞、存在詞、指定詞)にのみ存在する。
・用言の原形はすべて「語幹 + 다」の形。
・語幹は「母音語幹」「子音語幹」「ㄹ語幹」の3つへの分け方と、「陽語幹」「陰語幹」と2つへの分け方がある
それでは~