SNSでよく使う「いいね!」は、韓国語では何というの?
SNSで使われる「いいね!」は「좋아요!」です。
しかし、「좋아요」を直訳すると「いいね」ではなく、「いいです」となります。
そもそも「좋아요」の原形は「좋다(チョッタ)」で、「良い、いい」という意味です。
「좋다」をヘヨ体(敬語)に変換すると「좋아요」になります。
なので、SNSの「いいね」ボタンは、韓国では「いいです!」のニュアンスとなります。
では、「いいね」を韓国語でいうと何というでしょうか?
語幹の後ろに「~ね」は「~네(ネ)」をつけて、「좋네」となります。
「いいですね」と敬語は、「좋네요」となります。
それでは、なぜ韓国ではSNSの「いいね!」ボタンが「좋네」ではなく「좋아요」なんでしょうか?
韓国人の知り合いに聞いたところ、文化的な違いではないかとのことです。
韓国では、敬語が2種類あります。(ハムニダ体とヘヨ体)
「좋다」を例にあげると、
- 좋습니다 →ハムニダ体
- 좋아요 →ヘヨ体
この2種類です。
訳は2つとも「いいです」となります。
1つ目の「좋습니다」は、改まった場所などで使ういわゆる敬語ですが、
2つ目の「좋아요」は、少し砕けた敬語になります。
この少し砕けた敬語(ヘヨ体)が日本語にはない表現なんですね。
日本語は「ため口」か「敬語」の2択なのに対し、
韓国語は「ため口」、「砕けた敬語」、「敬語」の3種類あります。
SNSでは初対面の人とコミュニケーションをとる機会も多いですよね?
そんな初対面の人には当然敬語を使うのが常識。
だけど、敬語で話すと距離感がですぎる。
ただでさえネットを通してなので、物理的にも距離があるのに、
敬語で話すとさらに相手との距離を感じる。
それではせっかくのコミュニケーションが活性化しないですよね。
初対面なので敬語は必要、だけどコミュニケーションを活発にするためフランクさも必要。
間をとって、砕けた敬語(ヘヨ体)で、「좋아요」になったのではないかということです。
なるほど、「いいね」が「좋네」ではなく「좋아요」となるのは、韓国語ならでは言葉の表現があるからだったんですね
そうです。韓国語は日本語に直訳するのが正解じゃないこともあります。どの場面でどういう言葉が使われているかを見るのが韓国語勉強のポイントといえそうですね。
最後に
「좋아요」は「いいです」と訳すが、SNSでは「いいね!」と訳す。