韓国語を勉強するための方法の16パターンについてこの記事で紹介しました。まだ見てない人は先にざっと見た方がいいかもしれません。
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この16パターン全てやればいいということではなく、自分にあった方法を選んでいく必要があります。
もちろん、勉強方法としてどれを選んでも間違いではありません。
1番大切なのは「実行すること」なので、買った教科書が新品のままほこりをかぶってるような状況よりはどんな方法でも取り組むことが100倍ましです。
そういう意味で、コリアブックでは「1日5秒からの韓国語」というテーマでツイッターで発信しています。
けど、もちろんなんですが、残念ながら1日5秒だけでは韓国語は身に付きません。あくまでも実行することを習慣化するのが目的です。
今回は、すでに韓国語を学習を実行されている方が、より目的に早く近づける方法についてご提案します。
タイトルにもある通り、答えは「韓国ドラマで勉強するのがベスト」です。その理由について説明します。
言語習得の仕組みを理解する
韓国ドラマがいい理由の説明には、少し前提としてのお話があります。
そもそも、言葉を覚えるということは、「聞く」、「読む」、「書く」、「話す」、の4つにわかれますよね。
じゃあ、この4つで最初に始めた方がいいものはどれでしょうか?
母国語の次に覚える第二言語の学習方法をどうやったら効率にできるか?をテーマに研究されている「第二言語習得論」というものがあります。
そこでは、「聞く」ことと「読む」ことが先で、「書く」ことと「話す」ことは次の段階で学習するのが一番効率がよいということになっています。
これは、前にこちらの記事でも扱った内容に関係してきます。
関連記事 単語はこう覚えるのが正解!韓国語習得のコツについて
この記事では、文章を作るときの最小単位である単語の覚え方について話していて、日本語と韓国語を結び付けて覚えるより、対象の映像と韓国語を直接結びつける方法が、本来の言語の覚え方、つまり赤ちゃんが生まれて身に着ける方法で、覚えやすいという説明をしました。
つまりは、「聞く」ことの学習から始まるのが、誰しも人が生まれて言葉を身に着ける自然な流れなのです。
「聞く」ことも、「読む」ことも共通しているのはインプットするということです。
人は、体験、経験、記憶から言葉を発したり、何かを判断します。
例えば、「すっぱいレモンを食べてるところを想像して」というと、唾液がでてきますよね?
これはレモンを食べたことがあり、そこですっぱいということを記憶しているからです。
レモンを食べたことのない子供に「すっぱいレモンを食べてるところを想像して」といっても、体験したことがないので唾液はでてきません。
つまり、想像したり、何かを判断したり、言葉を発するようなアウトプットは、先にインプットがあるから成り立つのです。
これは、「聞く」、「読む」というインプットがあるから、「書く」、「話す」というアウトプットができると言い換えることもできます。
だから、最初に学習すべきなのは「聞く」ことなのです。
「韓国語を話す」というアウトプットをするのに、韓国語を「聞く」ことなしにネイティブと同じように発音するなんてそもそもが無理なのです。
昔学校で習った英語学習が悪影響している
「聞く」ことが大事、そんなのは当たり前だといわれるかもしませんが、昔学校で英語を習ったときはどうでしたでしょうか?
学校で昔教科書を広げて習った英語は、いきなり「読む」ことをして、「話す」ことも「書く」こともさせられています。
つまり、効率がいいとされている言語学習からはずれたやり方で勉強しているのです。
そうやって語学を習ったので、今やってる韓国語の学習についても教科書を開いて、文字を読んで、話してみて、といった勉強のやり方をしている。
確かにその方法でも学習はできます。
実際、このサイトの運営者もがりがり勉強して韓国語能力試験6級をとったりと日常会話レベルは不自由なく話せるようになりました。
しかし、本来、人は生まれてから赤ちゃんがする言語の学習方法をとった方が、自然で、もっと効率がいい学習なんだということです。
つまり、「聞く」から始める学習がベストということです。
まずは「音」として聞くことから
「聞く」学習の最初は、韓国語の「音」をきくことから始まります。
母音、子音、1つ1つの音を注意深く聞いていきます。
韓国語には日本語には無い発音があります。
また、日本語と外国語は、言葉の周波数が違うといわれています。
だから、聞き取れない。
まずは、外国語の周波数を聞き取れるようにすることから始まります。
実際に2か国語以上話せるバイリンガルは、日本語とは脳を使う部分が違うそうです。
韓国語脳、英語脳、という言い方もありますが、つまり、外国語を話すということは、日本語を話す感覚と別の感覚で話すということです。
使う脳の場所が違うので、モノの考え方、性格、人格までかわるのがよくあるそうです。
感覚がどうこうというのは、あまり理解しにくいところですが、とにかく最初は純粋に韓国語の「音」をきく練習をします。
1つ1つ母音、子音など音のレベルで注意して聞いていくことを繰り返すと、脳が新しい回路をつくり、やがて聞き取れるようになります。
音レベルで聞き取れるようになったら、次は単語単位でききとります。
1音から単語へと幅を広げます。
そのとき、この単語の次はこういう単語がくるのかという意識すると効果があります。
語学の教材には韓国ドラマがベスト
語学は「聞く」ことから始めた方がいい上に、日本語と韓国語を関連付けるのではなく、映像と韓国語を直接結び付けて覚えるのがいい。
この2つができるのが「韓国ドラマ」です。
音を聞くだけなら1人の人がカメラに向かって話すようなYOUTUBEのような映像でも確かに音を聞く練習にはなりますが、どういう話をしているのか、映像と言葉を結び付けることができません。
それに対し、ドラマは状況と言葉を結び付けて学習できます。
その時に注意するのが、字幕は消してみることです。
最初は音と映像のみします。
すると、内容がわからない、ということになるかもしれませんが、内容はわからなくても大丈夫です。
目的は、韓国語の習得であって、ドラマを楽しむことではありません。
それに、ドラマは10分の1程度の言葉が理解できれば、映像をみていれば大体どういう話なのかわかりまるよね?
細かな人物の事情はわからなくても、心情は表情などからも読み取れますし。
目的は、日本語と違う発音や周波数のある韓国語になれることで韓国語脳を作ることです。
それから、1話を繰り返しみずに、全話を通しでざっとみて、全部見終わったら、最初からまた通しでみていく。
かなりの時間がかかると思うので、おすすめはスマホとワイヤレスイヤホンを使えば、通勤、通学の間や何か作業をしていて手が空いてないときでも、空いている耳を使えば韓国語の空間にすることができます。
映像が見づらければ、音だけでも大丈夫です。
最初のうちは、なんのことかわからなくても、音楽をきくように繰り返し聞いていればそのうち聞き取れるようになってきます。
ただし、流し聞きはダメです。
聞くとは注意して聞かないと意味がありません。
何を言ってるんだろう?という意識をもつことが大事です。
韓国ドラマの選び方
教材にする韓国ドラマは、あなたが好きなものでかまいません。
好きな俳優がでている作品でもいいし、好きなジャンルでもいいし、不倫や浮気などドロドロ系でもカジュアルなラブコメ系でもいいです。
問題は、毎日大量にドラマを見る環境をどのように作るか?
1番のおすすめは、動画配信サービスを利用することです。
動画配信サービスとは、別名VOD(ビデオオンデマンド)と呼ばれいますが、
要は、ネットと画面(スマホ、パソコン、テレビなど)があればどこでもドラマや映画が見れるサービスです。
このサービスは、10社以上の色々なところのサービスがあります。
例えば、Amazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXTあたりは聞いたことがあるのではないでしょうか?
他にも、FODプレミアム、dTV、TSUTAYATVなど色々あります。
数がありすぎて、どう違うかわからないという方は、こちらで比較解説していますのでご参考ください。
関連記事 韓国ドラマ・韓国映画が見放題「動画サイト(VOD)」徹底比較ランキング!
比較のポイントは、「値段」、「作品数」、「無料期間」の3点です。
ざっくり言うと、値段は最安値の月額500円~1990円の幅で、作品数は韓国ドラマ映画関連でいうと20~1000作品、無料期間は2週間~31日といった感じです。
この中で作品数に一番、幅がありますね。
そうです、サービスによって韓国系の作品に力を入れているところそうでないところがあります。
また、見たい作品がすでにある場合、数多くの作品を扱っていても、その見たい作品をなぜか扱っていないという場合もあります。
例えば、「青の食堂~愛と輝きのレシピ~」という作品は、TSUTAYATVのみ見ることができます。
※2019年5月の情報なので、現在他のサービスも扱ってるかもしれません。
とにかく、見たい作品が決まってる場合は、公式サイトで先に作品があるか、見れる期間はいつまでかを確認することをオススメします。
とくに見たい作品がない場合は、作品数で決めてもいいかもしれません。
作品数が少なくてもいいので出費を抑えたい方は、一番安い500円のサービスから選べばいいかもしれませんね。
ちなみに、どのサービスも無料期間が設けられています。
ことは試しで、とりあえず登録して使ってみるのが一番早いかと思います。
念のためそれぞれの公式サイトを掲載しておきます。
公式サイト U-NEXT
https://video.unext.jp
公式サイト Hulu
https://www.happyon.jp
公式サイト FODプレミアム
https://fod.fujitv.co.jp
公式サイト Amazonプライムビデオ
https://www.amazon.co.jp/gp/video/offers
公式サイト dTV
https://pc.video.dmkt-sp.jp
最後に
韓国ドラマを教材とする学習法を提案しましたが、いかがでしたか?
このようにコリアブックでは、韓国語を学習されている方がより効率的に早く習得できるようにお役立ち情報発信しています。
よろしければツイッターのフォローや応援をよろしくお願いします。
それでは締めの話です。
語学の学習といえば、机に座って教科書を開いてという姿を想像する方にとっては、半信半疑の話だったと思います。
けど、理屈は理解できたんじゃないでしょうか。
人は誰しも「聞く」ことからはじめ、口の動き、舌の使い方などをみて、音を聞きます。
そして、その「音」が連続すると「単語」になり「文章」になります。
その「単語」「文章」がその時の状況の映像と結び付けて、意味づけをしていく。
日本語と韓国語の意味をつなげる方法をしていると途中で限界がでてきます。
1つの日本語に複数の意味のある韓国語があったり、かならずしもイコールにはなりません。
意味をつなげるのは、「その時の状況の映像」です。
その映像が日本語の場合はこういう意味、韓国語の場合はこういう意味というようになるのが本来の形です。
ドラマや映画の翻訳が、翻訳者によって意味がかわるのは当然です。
例えば、翻訳者が2人いたとして、2時間の映画をそれぞれ翻訳したとして、100%一致するなんてありえません。
プロでさえそうなので、勉強をはじめたばかり、または勉強中の人が、この日本語はこういう韓国語の意味というやり方には難易度が高すぎるのです。
それを学校教育でやってるというすごい矛盾。。
ここで言いたいのは、学校教育的勉強法が100%ダメということではなく、そうやって得た基礎知識を実用的な形に変えるためにも、今回提案した韓国ドラマを教材にするやり方が生きてくるということです。
それは、日本在住で学習されている方は、圧倒的にこの「聞く」ことが不足しているからです。
塾やオンラインレッスンなどしても、「聞く」時間はせいぜい週数時間じゃないでしょうか?
そんな方には役立つ「韓国ドラマを活用した語学学習」、是非お試しください。