ハングルの母音は、基本的なものが10個、母音と母音を組み合わせた合成母音が11個あり、合計すると21個になります。
ここではハングルの母音について学びましょう!
この記事の内容
ハングルの基本母音10個
ハングルの母音は「母音は天「・」、地「ㅡ」、人「ㅣ」 の3つの組み合わせ」で表現されるとさきほど説明しましたが、そのうちの基本母音10個です。
母音の横にアルファベットで音を書いていますが、文字として表記するには、母音だけでなく「子音+母音」という形でしたよね?
実は音の無い子音で「ㅇ」があります。
これは「ただの丸」ではなく、れっきとしたハングルの子音です。(「ㅇ」のことを「イウン」といいますが、読み方はまた後程紹介します)
この「ㅇ」を基本母音にくっつけると次になります。
アルファベットを読むと「ア ヤ オ ヨ オ ヨ ウ ユ ウ イ」
これが基本母音10個です。
ちなみにハングルは左から読みます。日本語のように横からも読める、縦からも読むことことはできません。全て横方向、左から右に向かって読みます。さらに、ハングル文字の書き順も左上から書きます。
よく見ると「オ」「ヨ」「ウ」が2つずつありますよね?
実は、韓国語には日本語にはない発音があるので、日本語の文字では発音を表現できないんです!
そしてアルファベットでも表現できません。
あえて日本語で表現するとこうなります。
- 左から3つ目の「オ」は、「口を横に開いて発音する」
- 左から5番目の「オ」は、「口をすぼめて発音する」(日本語の「オ」と同じ発音です)
これが日本人には同じに聞こえるから厄介なんですよね。
けど、韓国人は明確に聞き分けています。
なので「オ」の発音が違うと別の単語に聞こえます。
例えば有名なもので「コピ」という単語があります。
この「コ」の発音が「口を横に開いて発音」すると、「コーヒー」の意味になり、「口をすぼめて発音」すると「鼻血」の意味になります。
全然違いますよね?w
さすがに店で「コピ チュセヨ」(チュセヨはくださいという意味)といって注文したら「鼻血」がでてくるってことはないので、カフェで「コピ」といえば発音がどうであれ「コーヒー」がでてくるとは思いますが。
といった感じで、韓国人もある程度文脈から理解はしてくれるかもしれませんが、長文になったりすると全ての予想があたるわけでもないので発音は分けるのは大事です。
特にハングルを覚えはじめの方が変な癖もなく覚えやすいともよくいわれます。
それでは、「オ」以外の発音はどうかみていきます。
- 「아」(ア) 日本語の「ア」と同じ発音
- 「야」(ヤ) 日本語の「ヤ」と同じ発音
- 「어」(オ) 口を横に開いて「オ」と発音
- 「여」(ヨ) 口を横に開いて「ヨ」と発音
- 「오」(オ) 日本語の「オ」と同じ発音
- 「요」(ヨ) 日本語の「ヨ」と同じ発音
- 「우」(ウ) 日本語の「ウ」と同じ発音
- 「유」(ユ) 日本語の「ユ」と同じ発音
- 「으」(ウ) 口を横に開いて「ウ」と発音
- 「이」(イ) 日本語の「イ」と同じ発音
ハングルの合成母音11個
合成母音は、名前の通り母音を組み合わせて発音したものです。
例えば、「애」というのがあります。
これは、「ㅏ」と「ㅣ」が合体して「ㅐ」になったものです。
発音は、「ア」と「イ」が合わさって「エ」になります。
「애」は「エ」、「개」は「ケ」です。
このような形で、合計11個あります。
表にまとめましたので見てください。
合成母音 | 組合せ | 発音 | 単語例 |
애 | ㅏ + ㅣ | 「ア」と「イ」が合わさって「エ」 | 새 セ 鳥 |
얘 | ㅑ + ㅣ | 「ヤ」と「イ」が合わさって「イェ」 | 얘기 イェギ 話 |
에 | ㅓ + ㅣ | 「オ」と「イ」が合わさって「エ」 | 세계 セゲ 世界 |
예 | ㅕ + ㅣ | 「ヨ」と「イ」が合わさって「イェ」 | 예 イェ 例 |
와 | ㅗ + ㅏ | 「オ」と「ア」が合わさって「ワ」 | 사과 サグァ りんご |
왜 | ㅗ + ㅐ | 「オ」と「エ」が合わさって「ウェ」 | 왜 ウェ なぜ? |
외 | ㅗ + ㅣ | 「オ」と「イ」が合わさって「ウェ」 | 교회 キョフェ 教会 |
워 | ㅜ + ㅓ | 「ウ」と「オ」が合わさって「ウォ」 | 샤워 シャウォ シャワー |
웨 | ㅜ + ㅔ | 「ウ」と「エ」が合わさって「ウェ」 | 궤도 クェド 軌道 |
위 | ㅜ + ㅣ | 「ウ」と「イ」が合わさって「ウィ」 | 귀 クィ 耳 |
의 | ㅡ + ㅣ | 「ウ」と「イ」が合わさって「ウィ」 | 의사 ウィサ 医者 |
以上が合成母音の全てです。
ここで、1つ疑問に思ったかと思います。
同じ発音がある!と
例えば、「위」と「의」などですね。
これは、もちろん実際は違う発音です。
ですが、文章での表現すると逆に混乱させてしまうかもしれないので、ここでは同じと思ってくれていいです。
実際の会話の中では、微々たる違いになってくるので、意味が通じないということはありません。
現地人と同じような発音に完璧さを求める方は、一旦ある程度話せるようになってから修正しても遅くないと思います。
あまり発音に凝りすぎてしまうと、しんどくなって離脱してしまう可能性もでてくるかと思いますので、発音は大体できればOKとするのがおすすめです。
それでもという方は、上級者向けの発音解説を今後していきますので、その時参考にしてください。