韓国語とはどういった言語かについて概要の説明になります。
韓国語とは?
韓民族が使う言語で、主には朝鮮半島と済州島で使われています。
また大韓民国では、「韓国語」と呼ばれるのに対し、北朝鮮では「朝鮮語」と呼ばれて区別されることがありますが、大きな違いはありません。
標準語は主に首都のソウルで話され、それ以外の地域では方言が使われる。
2010年の時点で全世界で約7700万人が使用しているといわれています。
英語や中国語とは違い、語順が日本語と同じ唯一の言語。
韓国語とハングルの違い
韓国語のことをよくハングル(한글)といいますが、ハングルはあくまで文字の1つを指す言葉なので厳密に言うと「ハングル=韓国語」ではありません。
ハングルは、日本語で言うところの「ひらがな」と同じ意味です。
韓国語には日本語と同じようにハングル以外に漢字がありますが、国の政策によって最近では新聞や名前以外でめったに漢字はつかわれません。
そのため最近では韓国語といえばほとんどハングルを使うため「韓国語=ハングル」でも間違いではありません。
ちなみに、「ハングル」の意味は、「ハン」が「大きい、偉大な」という意味で、「グル」が「文字」という意味なので直訳すると「偉大な文字」という意味です。
韓国語と日本語が似ているところ
韓国語と日本語は3つの点で似ています。
- 語順が一緒
- 漢字由来の言葉がある
- 発音が似ている
まず、英語や中国語と違って語順が一緒です。
例えば、「私は日本人です」という日本語はそのまま「私」、「は」、「日本人」、「です」をそれぞれ韓国語に置き換えば伝わる文章になります。
それから韓国語には、漢字由来の「漢字語」と韓国固有の「固有語」、外国語由来の「外来語」の3種類があります。
さらに日本語と発音が似ているものもあります。
例えば、「道路」という日本語。
これは「どうろ」ですが、韓国語では「どろ」と発音します。
このように特に漢字由来の漢字語の中には全てではありませんが、発音が似ているものもあります。
また、日本が韓国を統治していたときのなごりで、日本語がそのまま韓国語として定着したものもあります。
例えば、「ようじ」。これは「つまようじ」を短縮した言葉ですが、韓国でも通じる言葉です。
ただ、このような日本語は主に韓国人の年配の方が使うので、最近の若い韓国人は使わない人も増えています。
韓国語の歴史
韓国語は、7世紀頃まで続いた三国時代のことからあったとされています。
現在のハングルとして使用されている元となったのは、15世紀の李氏朝鮮の第4代国王の世宗(セジョン)大王の時代。
世宗(セジョン)大王は、実際に言葉を発するときの口と舌の形をモチーフに文字を作ったとされています。
当時は「ハングル」ではなく「訓民正音」という名前でしたが、1912年頃に周時經(チュ・シギョン|주시경)によって書かれた「ソリガル|소리갈」という本で初めて「ハングル」と呼ばれ、それが浸透したとされています。
世界での韓国語
朝鮮半島を中心とする韓民族以外、韓国語は使わないが10年ほど前に文字を持たないインドネシアの民族がハングルを使うことになったことがニュースになりました。
(その時のニュースはこちら→ハングルの輸出)
韓国語は、科学的にとても理にかなった言語で、アルファベットを使う英語より優れていると評価する学者もいます。