TOPIK(韓国語能力試験)合格を目指している方へ。
本記事ではTOPIKについて基礎知識から勉強法、受験要件、合格までのコツなどを6級合格者が徹底解説します。TOPIKを受験することで、韓国語能力の証明だけでなく、就職や留学、韓国語を使った活動など様々な分野で活躍することができます。本記事がTOPIK合格を目指されている方にとってお役にたてれば嬉しいです。
また、TOPIKを受ける予定がない、TOPIKをよく知らないまま韓国語を学習している方も、TOPIKは韓国語上達にも役立てることができますので、ぜひこの機会にTOPIKを知っていただき、1度受験されてみることをおすすめします!
本記事はTOPIK公式サイトを参考にしています。あわせてご覧いただくことをおすすめいたします。 |
この記事の内容
TOPIKって何?試験概要と受験のメリットについて
TOPIKとは、「韓国語能力試験」の略称で、韓国政府(大韓民国教育省・国立国際教育院)が主催する韓国語の能力を評価するための試験です。試験結果は留学や就職など韓国語の能力証明するシーンで活用されていまして、世界90カ国以上で多くの韓国語学習者が受験しています。
TOPIKは、聞く・読む・書くの3つの分野から構成されており、問題はマークシートでの多肢選択形式と記述式の両方があります。
また、試験は1級から6級までの6段階であり、6級が最も上のレベルとなります。
TOPIKはどのレベルを受ければいい?試験内容と難易度を紹介
TOPIKは、1級から6級までの6段階に分かれていますが、受験の際は、1級と2級の初級レベル(TOPIKⅠ)と3~6級の中級・上級(TOPIKⅡ)の2つから選択します。
TOPIKⅠは聞取り(40分)と読解(60分)の2科目(合計100分)でそれぞれ100点満点で合計200点満点です。
TOPIKⅡは聞取り(60分)と筆記(50分)と読解(70分)の3科目(合計170分)で各科目100点満点で合計300点満点です。
それぞれ取得した点数に応じて、合格ラインが設定されています。
TOPIKⅠ(初級)の合格ライン
- 1級:80点以上
- 2級:140点以上
TOPIKⅡ(中級・上級)の合格ライン
- 3級:120点以上
- 4級:150点以上
- 5級:190点以上
- 6級:230点以上
TOPIKの受験要件と申込み方法
TOPIKの受験要件については、年齢制限など特に制限はありません。
受験料金は、TOPIKⅠが4,500円、TOPIKⅡが6,000円です。
年3回程度開催されていて、2023年はの試験日程は下記の通りです。
- 第87回 4月9日(日)
- 第89回 7月9日(日)
- 第90回 10月15日(日)
※申込みの締め切りが試験日のおよそ3か月前なので、受験の際は早めに申し込みましょう!
TOPIKの勉強法と対策
TOPIKに合格するためには、試験対策に特化した勉強が必要です。
まずは、過去問を受けて自分の韓国語の実力を把握するところからです!自分の実力が初級レベルであればTOPIKⅠ、中級以上だと思えばTOPIKⅡを受けます。自分のレベルがわからないという方は、先に実際の過去問を少し解いてみることをおすすめします。TOPIKⅠの問題が簡単すぎると感じる方はTOPIKⅡです。
過去問はネット上公開されているものと、過去問題のテキストが販売されているので購入することができます。
ただし、TOPIKの過去問題はすべて公開されているわけではなく、限られて回のものしか入手できません。特に韓国語の問題は時代に左右されるわけではないので、いつのものでも基本的に同じなので手に入れやすいものであればOKです。
過去問をといて自分の実力を把握した後は、受験する級に合わせた学習計画を立てていきます。聞き取りと読解は基本的に過去問題集を使用しながらわからない語彙や文法を覚えたり、試験の傾向や問題になれることをメインで進めます。
筆記テストについては、過去問題より実際に書いて、それを添削してもらうことが必要です。添削は韓国語教室の講師に依頼、添削サービスを利用、添削ツールを利用の3つがあります。
TOPIK合格のためのコツ
TOPIK合格のためには、しっかり対策をすることはもちろん重要ですが、意外に見落としがちなのが、当日のコンディションを整えることです。
必死で試験対策した結果、寝不足で当日頭が回らない、または根詰めすぎて体調不良になってしまった、という状態だとせっかく受験したのに実力が出せない結果となってしまうかもしれません。
試験当日は緊張を抑えるために、事前に試験会場に行って確認しておくことが大切です。また、十分な睡眠と栄養をとり、自信を持って試験に臨みましょう。
試験中の時間配分についてもポイントです。まず問題をざっと見て、全体的な流れを理解しましょう。各パートにどれだけ時間をかけるべきかを事前に決めておくことが重要です。また、問題によっては解答に時間がかかるものもありますので、難易度や自分の実力に応じて戦略的に解いていくことが大切です。
また、聞取りは、限られた回数・限られた時間しか音声が流れないので、聞き逃さないように特に集中しましょう。
TOPIKは就職にも有利なの?合格後の活用方法
TOPIKは士業系の資格や免許のように、それがないと働けない、というモノではありませんが、韓国における就職活動や留学、国内外のビジネスなど、韓国語を必要とする様々な場面で有利に働くことがあります。特に、韓国企業や韓国語での業務がある日本企業などでの就職活動において、TOPIKの取得は重要なアピールポイントとなります。
また、韓国語能力試験 6 級合格者は、通訳案内士(日本政府観光局)の韓国語科目試験が免除になります。TOPIK受験後の次のステップとして通訳や翻訳のプロとして働けるようにさらに腕を磨くこともおすすめです。
筆者の合格体験談
私はTOPIKの6級に合格した経験を持っています。韓国の語学堂に留学したことがあり、そのとき4級に合格し、そのあと韓国で仕事をしながら日本へ帰国前に6級に合格することができました。
正直、4級に合格したときは、語学堂の勉強メインで、試験対策はあまりしていなかったのですが、6級は絶対に試験対策が必要だと感じました。
6級のレベルになると、普段使わない文言や言い回しの言葉が多くでてくるので、しっかり過去問を何年分もときながら、出題頻度の多いものから順に覚えていくのが効果的でした。