韓国語の助詞について
韓国語の助詞は、そのほとんどがそのまま対応する日本語の意味があるものばかりですが一部、前後の文脈からどの助詞になるか判断が必要なものがあります。
例えば、「車で行く」を韓国語では「차로 간다 チャロ カンダ」、このときの「で」にあたる助詞が「로 ロ」です。
なるほど「で」は「로」にかえて訳せばいいのかと思いきや、実はそれだけではないんです。
「로」という韓国語の助詞は「で」という意味もあれば、「に」という意味もあります。
例えば、「こちらに来てください」は「이쪽으로 오세요 イチョグロ オセヨ」となり、この方角を表す「に」を使う場合は「로」を使います。
※ちなみに「(으)로 (ウ)ロ」の前にくる文字にパッチムがない場合「로」、パッチムがある場合「으로」と使い分けをします。
もう1つ注意したいのが、「で」という日本語に対して、先ほどは「車で行く」という文章では「手段 + で」の形だったので「로」を使いましたが、「家で寝る」といったような「場所 + で」のときは「에서 エソ」を使います。
「家で寝る」は「집에서 잔다 チベソ チャンダ」となります。
他にも日本語の「で」を韓国語に訳したときに置き換わるものが数パターンあります。
つまり、日本語と韓国語の助詞の関係について「で」に関してまとめると
- 日本語の助詞「で」は韓国語では「로」や「에서」など数パターンに訳される
- 韓国語の助詞「로」は日本語では「で」や「に」など数パターンに訳される
このように複数のパターンがあるので網羅して覚えないとごっちゃになってしまします。
下の図で見るとわかりやすいでしょうか。
他にも対応する助詞はそれぞれありますが、
日本語の「で」は「로」「에서」「서」などに置き換わる
韓国語の「로」は「で」「から」「に」などに置き換わる
※これが全てではありません。
つまり「で」は「로」の必要条件であり、十分条件でもある。。?
なんかそんなん昔学校で習いましたよね?
いや、ややこしいからやめときましょ笑
とにかく、日本語と韓国語の助詞はそれぞれ対応するものが複数パターンあるということを念頭においてください!
それではパターン別にみていきましょう!
「で」について
日本語の助詞の「で」にあたる言葉は、韓国語では次のパターンがあります。
- 「どこどこで」といったように「場所+で」で使う場合が「에서 エソ」
- 「なになにで」といったように「手段または材料+で」で使う場合は「(으)로 (ウ)ロ」
- 「原因+で」で使う場合は「대문에 テムネ」または「(이)라서 (イ)ラソ」
- 「人数+で」で使う場合は「(이)서 (イ)ソ」
- 並列の意味で使う場合「고 ゴ」
- 「時間+で」で使う場合は「(이)면 (イ)ミョン」または「만에 マネ」
全部で6パターンあげましたが、これだけ網羅すればほとんどの「で」を訳すことができます。
それでは、例文をみてみましょう。
例文
<例文1>
ミスルグァネソ クリムル カンサンハンダ
미술관에서 그림을 감상한다.
美術館で 絵を 鑑賞する。
ポイント 「미술관에서」は「ミスクグァンエソ」ではなく、パッチムが移動して「ミスルグァネソ」となります
<例文2>
チャドンチャロ カンダ
자동차로 간다.
自動車で 行く。
<例文3>
ペヌロ スンダ
펜으로 쓴다.
ペンで 書く。
出てきた単語
韓国語 | 日本語 | 発音 |
미술관 | 美術館 | ミスルグァン |
그림 | 絵 | クリム |
감상하다 | 鑑賞する | カンサンハダ |
자동차 | 自動車 | チャドンチャ |
가다 | 行く | カダ |
펜 | ペン | ペン |
쓰다 | 書く | スダ |
ポイント 動詞は原型のまま文章や会話では使いません。「다」の前に「ㄴ」をつけて「ㄴ다」の形で使います。「가다」を例にとると「가다」が原型なので、文章や会話では「간다」となります 🙄
まとめ
日本語の助詞の「で」にあたる言葉は、韓国語では次のパターンがあります。
- 「場所+で」は「에서 エソ」
- 「手段または材料+で」は「(으)로 (ウ)ロ」
- 「原因+で」は「대문에 テムネ」または「(이)라서 (イ)ラソ」
- 「人数+で」は「(이)서 (イ)ソ」
- 並列の意味は「고 ゴ」
- 「時間+で」は「(이)면 (イ)ミョン」または「만에 マネ」
それでは~