韓国語を学ぶ上で欠かせないのが単語の暗記。そこで、韓国語単語帳の作り方から単語帳の種類、自分に合った勉強法まで詳しく解説します。初心者から上級者まで必見の完全ガイドです!
この記事を書いた人 | ||
コリアブック編集長 じゅにょん | ||
大阪鶴橋コリアンタウンで生まれ育ち韓国文化に囲まれて育つ。本当の韓国を知りたくて社会人をやめてソウルへ2年留学。帰国後韓国の某メーカーで担当したホームページ運営の経験を活かし、コリアブックを立ち上げ。韓国語学習者のサポートを念頭に優しい韓国語習得法を日々研究しながら情報発信中。 TOPIK6級合格|ほぼ毎年済州島へ墓参りをかねて旅行|83年生2児の父 |
この記事の内容
韓国語単語帳を使うメリットと効果的な使い方
韓国語上達のカギを握る「単語力」。そんな単語力を伸ばすために役立つのが韓国語単語帳です。
単語帳を使うメリットは次の2点。
- メリット1:使い勝手がよく、すぐに学習に取りかかることができる
- メリット2:自分のレベルに合わせて効率よく学習が可能
まず、思い立ったときにパッと取り出して学習できるその手軽さが何よりメリットです。そして、単語帳は、日常的に使われる単語から、試験対策に必要な単語まで幅広い内容をカバーしているため、自分のレベルに合わせた単語帳を使用することで、効率よく単語力を向上させることができます。
効果的に単語を覚えるには、毎日少しずつ単語を暗記することが重要です。暗記には「繰り返すこと」が何より大事で、特に「単語を見る回数」より「単語を思い出す回数」を増やすことが大切です。
また、単語帳を見るだけでなく、音読したり、実際に使ってみたりすることも効果的です。
韓国語単語帳の種類と特徴
韓国語単語帳の種類は大きく次の3つです。
- ①手作りのオリジナル単語帳
- ②市販の本タイプの単語帳
- ③スマホアプリの単語帳
①手作り作りのオリジナル単語帳
手作りの単語帳は、なかなか覚えられない単語を覚えるのに効果的です。一から単語帳を作ろうとするとかなり膨大な数になるので作るのに時間がかかり作っているうちに(単語学習を始める前に)力尽きてしまう恐れがあります。初心者向けというより、中級者・上級者におすすめの方法です。
②市販の本タイプの単語帳
市販の単語帳には、テーマ別の単語帳やレベル別の単語帳、試験対策用の単語帳など、多種多様な種類があるので、自分のレベルや学習目的(試験対策など)にあった単語帳を選べるかが上達のカギとなります。また、見た目がかわいい単語帳で勉強のモチベーションをあげるのもいい方法です!まずは基礎を固めたいという初心者や中級者の方は手軽に学習できておすすめです。
③スマホアプリの単語帳
スマホアプリの単語帳には、さまざまな種類のアプリが無料で使え、何より手軽に取り出して学習するのに最適です。ただし、紙にペンで書いて覚えたいという方には向いていません。
オリジナル韓国語単語帳の作り方
オリジナル韓国語単語帳を作る流れは次の通り。
- STEP1:教材を選ぶ
- STEP2:教材から単語帳にしたい単語を選ぶ
- STEP3:単語リストを作成する
STEP1:教材を選ぶ
オリジナル韓国語単語帳を作るためには、まず、テーマを決定して単語リストを作成します。例えば、旅行に関する単語、食べ物に関する単語、TOPIK試験に出題される単語、韓ドラをみていて出てきた単語など教材はなんでもOKです。自分が興味のあるテーマを選択しましょう。
STEP2:教材から単語帳にしたい単語を選ぶ
次に、単語帳に掲載する単語を選びます。選ぶ単語は、自分が覚えたい単語や使いたい単語を中心に選択するのがおすすめです。また、例文や使い方も併せて記載すると、より効果的な学習ができます。
単語でも名詞とそれ以外で少し作り方をかえるのがおすすめです。具体的には名詞の場合は、画像やイラストを使うことで、より視覚的に単語を覚えることができます。動詞や形容詞などは画像やイラストを使いづらいですが、文脈の前後関係で意味がかわるものも多いので例文をみて使い方もあわせて理解するのが大切です。
また、動詞や形容詞の場合は語尾が変化(活用)するので、例文で活用した状態であっても辞書形(基本形)としてもあわせて書いて覚えるようにしましょう。
STEP3:単語リストを作成する
最後に、単語リストを作成しますが、作る方法は、ノートに手書きで作成する方法、単語カードを作る方法、パソコンで作成、スマホのアプリを使って作成する方法の4つがあります。
単語リストを作成する方法4つ
- ①ノートやに手書きで作成
- ②単語カードを作成
- ③パソコンで作成
- ④スマホのアプリで作成
①ノートに手書きで作成
一番オーソドックスな方法です。ノートを用意してそこに韓国語と日本語を書き込んでいけばOKです。
ノートを作成するコツは、下記の図のように見開きの左に韓国語、右に日本語訳になるように韓国語と日本語訳にわけることです。
図 韓国語単語帳ノートのイメージ
韓国語のすぐ横に日本語訳を書いてしまうと、なんとなく理解した気になってしまいますので、見開きでわけることでそれを防げます。
また、見開きだとノートをおって1ページだけにすると韓国語だけを見ながら復習テストにも使えます。
それから、日本語訳のページには、訳のほかに名詞なら落書きでいいので絵を書いたり、例文を書くことで暗記効果をさらに高めることができます。
②単語カードを作成
単語カードは持ち運びにも便利で、どこでも手軽に単語学習ができるツールです。
知らない単語に出合ったとき、とりあえず書いておいて後で日本語の意味を調べるといった形で作ることもできます。
③パソコンで作成
パソコンを使って作成する場合はワードやエクセルなどのアプリケーションを使って作成することができます。
パソコンのアプリで作れば、가나다라順やあいうえお順に並べ替えたり、あとで意味を付け加えたり、何度も修正できるメリットがあります。
ノートや単語カードでも修正やあとから追加はできますが、消しゴムで黒くなってしまったり見た目が悪くなってしまうし、カラーペンを使うと修正しにくいといった点がありますが、その点パソコンの方が便利です。
印刷すれば持ち運びもできるので、どこでも手軽に学習できるようになります。
④スマホのアプリで作成
スマホのアプリは、簡単に単語帳を作れる上、持ち運びに便利なのでいつでもどこでも単語学習できます。
スマホアプリで韓国語の単語帳を探すと色々出てきますが、単語帳を作成できるものはそう多くありません。
例えば『みんなの韓国語帳』というアプリを使えばスマホでオリジナル単語帳を作成できます。
みんなの韓国語帳
作った単語帳が不特定多数の人と共有できる!
自分でオリジナル単語帳が作った、作ったものは同じアプリ利用者と共有できます。
「この人の単語帳いい!」と思えば、自分の単語帳にコピーして使えます。
日本語と韓国語を入力し、入力したものは読み上げてくれます。
利用にはアカウント登録が必要です。
利用は全て無料です。
『みんなの韓国語帳』はiphoneだけでAndroidには対応していません。
いずれの方法でも、自分が覚えたい単語や使いたい単語を中心に、いつでも取り出して復習できるように用意することが重要です。また、自分で作成したオリジナル単語帳は脱初心者や上級を目指して苦手な単語を克服するためにも有効です。
韓国語単語帳を使った勉強法
韓国語単語帳を使った勉強法のポイントは次の3点。
- ①単語の意味だけでなく単語の使い方やニュアンスなどもあわせて理解すること
- ②単語帳を見るだけでなく、音読したり、実際に使ってみたりすること
- ③長期的に単語を覚えるためには、定期的に復習すること
①単語語の意味だけでなく単語の使い方やニュアンスなどもあわせて理解すること
まずは単語そのものを1つずつ意味を覚えるのではなく、単語の使い方やニュアンスも含めて学習することが重要です。NAVER辞書など辞書で調べると例文や使い方なども記載されていますので、これらの情報を確認することで単語の意味だけでなく、使い方やニュアンスなども学ぶことができます。
②単語帳を見るだけでなく、音読したり、実際に使ってみたりすること
また、単語帳を見るだけでなく、音読したり、実際に使ってみたりすることも大切です。特に、口頭で発音することで、単語の発音が正確になり、覚えることが容易になります。口にも小さな筋肉がたくさんあるので、実際に口の筋肉を動かしながら練習するかしないかは大きく違ってきます。
市販の単語帳であればほとんど音声がついていますので、正しい発音を聞きながら復唱しながら学習することがおすすめです。
③長期的に単語を覚えるためには、定期的に復習すること
さらに、短期的な記憶だけでなく、長期的に単語を覚えるためには、定期的に復習することが重要です。
復習、みなさん苦手ですよね。私も嫌いです。復習って面倒くさいんですよね。そんな面倒くさいときこそ単語帳の出番です。
単語帳のメリットは本記事の冒頭でも紹介した通り、その手軽さにあります。単語帳により、単語がかかれているページを開くまでの手間を限りなく取り除くことで、復習を始めるハードルを下げることができます。
超初心者は自作より市販の単語帳がおすすめ
単語帳を自作する方法をご紹介しましたが、これから韓国語を始めようという超初心者の方は市販の単語帳で学習するのがおすすめです。
1からすべての単語について単語帳を自作するのは、かなりの時間と労力がかかるので効率の悪い方法です。
はじめは市販の単語帳である程度学習したあと、なかなか覚えられない単語を反復練習するためなどの目的で単語帳を自作するのが学習効果の高い方法といえます。
また、市販の単語帳の場合、自作の単語帳にはない音声が聞けたり、例文が用意されていたり、赤シートを使って簡単に確認テストができたりと自作単語帳にはないメリットも多くあります。
しかも実際に市販の本をみてみると、ほんとに優秀なものがたくさんあります。
市販の単語帳を徹底調査して厳選したものを下記記事にまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに初心者以外の中級者・上級者向けの学習者に役立つかゆいところ手が届くような単語帳もあわせて紹介しています。
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韓国語の単語帳おすすめ13選|初心者からベテランまで学習段階別にご紹介
2023/6/24
今回は以上です。
最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。
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