こんなショックを受けたことないですか?
この原因は、
「カタカナで韓国語を覚えたから」
です。
英語の場合、カタカナ英語をサムライ英語とかいったりしますが、韓国語だと「サムライ韓国語」?
サムライ韓国語って、なんだか響きだけを聞けばかっこいいですが、実際は伝わりにくい韓国語をはなしている意味なので、あんまり自慢はできないですね。。
今回はそんなサムライ韓国語をつかっている方に、ネイティブにも伝わる発音を身に着けるコツをご紹介します。
この記事でわかること
・韓国語と日本語の違いを理解する
・韓国語がネイティブに伝わらない原因は?
・正しい韓国語の発音のポイントは?
・伝わる韓国語の発音勉強法
この記事の内容
韓国語の発音は難しくない!伝わる韓国語を身に付けるには?
「韓国語の発音は難しくありません」
難しく感じるのは、日本語の延長で韓国語を覚えようとするからです。
日本語の発音をそのまま韓国語にもあてはめると、それは単に韓国語をカタカナで読んでいるだけなので韓国語を読んではいません。
じゃあ、どうすればいいか?
それは、まず韓国語と日本語の違いについて理解し、正しい発音をきちんと音として聞くことです。
韓国語と日本語の違いを理解する
韓国語と日本語の違いとは何でしょうか?
実は非常に似ていますよね?
もちろん、日本語とは全然違う言語ですが、例えば英語と比べてどうですか?
語順も一緒だし、単語の中には日本語とほとんど同じ発音をするものもあります。
例えば、「道路」とか。道路は韓国語で「도로 ドロ」です。
これは漢字語という、漢字が由来になった韓国語だから、日本語と由来が同じためです。
そして、日本語も韓国語も「子音」と「母音」の組み合わせでできている点も同じです。
子音はk、s、t・・といったものですね。これに母音の「aiueo」が組み合わさると、ka(か)、sa(さ)、ta(た)という風になります。
韓国語も仕組みは同じです。
ただ、少し違うのが、日本語は必ず「母音」のみか「子音+母音」となっているのに対し、韓国語は「母音」のみ、「子音+母音」、さらに「子音+母音+子音」という形があります。
文字の最後が子音で終わるときの発音って日本語にはありません。
また、そもそも日本語の50音にはない発音が韓国語にはあります。
そう、「日本語にない発音が韓国語にある」このあたりが日本語と韓国語の違いであり、ポイントになってきます。
韓国語がネイティブに伝わらない原因は?
「無い発音がある」
こういった違いが日本語と韓国語にはあります。
そうです、韓国語には日本語にはない発音があるんですね。
ここで問題は、
「日本語にない発音なのに韓国語をカタカナに置き換えて勉強している」
ことです。
日本語にはないんですよ?
カタカナに置き換えるなんて無いから無理なのに、無理やりしているからネイティブ韓国人には伝わらない韓国語になってしまっている。
実はお気づきの方もいるかもしれませんが、このサイトでは韓国語の独学勉強のため学習講座を用意しているのですが、そこで出てくる例文には全てきっちりカタカナをふっています。
日本語にはないのに全ての韓国語にフリガナをふっているとは、矛盾していますよね。
ただ、これはあくまでも超初心者のためにカタカナをふってるので、中級者以上の方は韓国語をカタカナで読んでいてはダメです!
要は
「日本語にない発音は、カタカナに変換せずに韓国語を音としてそのまま覚える」
ことがポイントになります。
例えば、「장창짱잔찬짠잠참짬」。この9つのハングル文字。
これをカタカナで書くと「ジャン、チャン、ジャム、チャム」とせいぜいこの4パターンです。
単純計算で、9-4で5つの文字が日本語では表現できていません。
ないものは音で覚えるのが正解です。
次の音声は「장창짱잔찬짠잠참짬」の正しい発音がきけますので、クリックして聞いてみてください。
ちょっと早いと思うので、3つにわけました。
「장창짱」
「잔찬짠」
「잠참짬」
いかがですか?
微妙に違いますよね?
この違いは、韓国人には明確に違って聞こえます。
他にも色々あるので、音で覚えてしまうのが正確な発音を覚える近道です。
カラオケを練習するように音程を合わすイメージです。
教科書などの本をみると、発音の説明で「このときはこの舌の形」といったことが書いてますが、実際の音を聞く方が100倍正確でわかりやすい。
本だともちろん音声を入れることはできないので、文章と絵を使うしかないんですよね。
正しい韓国語の発音のポイントは?
きれいな発音を意識するときに1つポイントがあります。
それは、「イントネーション」です。
カタカナで韓国語を読んでいると日本語の単調な読み方のまま読むので、正しく読んでるつもりでも、ネイティブが聞くと「ん??」となるんです。
例えば、丁寧語の「요」。
韓国語の丁寧語は2種類あるんですが「요」はそのうちの1つです。
「私は日本人です」という場合、
①저는 일본사람입니다. チョヌン イルボンサラミムニダ
②저는 일본사람이에요. チョヌン イルボンサラミエヨ
この2つです。
この文章を疑問文にすると
日本語では最後の「です」を「ですか?」に変えるのに対し、
韓国語では①の場合「입니다 イムニダ」を「입니까? イムニカ?」にかえますが、②の場合は最後に「?」をつけるだけで、文章は一緒で「이에요.」が「이에요?」になるだけです。
このときの「이에요?」の最後の「요」のところで音を上げることで疑問文を表現します。
日本語の場合「です」が「ですか」に文字がかわるので、「か」のところで音をあげなくても疑問文だと伝わります。
けど、韓国語でははっきりと音をあげないと伝わりません。
それでは音声で聞いてみましょう。
저는 일본사람이에요
저는 일본사람이에요?
違いますよね?
このように「요」の丁寧語はイントネーションだけで違いがあります。
他にももう一例あげます。
単語の「가다 カダ」と「사다 サダ」。
「가다 カダ」は「行く」という意味の動詞、「사다 サダ」は「買う」という意味の動詞です。
この2つの単語は最初の子音が「k」か「s」かの違いだけですよね?
「가다」は「kada」、「사다」は「sada」。
この2つの単語、実はイントネーションが違うんです。
これはカタカナ読みで「カダ」「サダ」と読んでいたら気づきません。
では実際に音声を聞いてみましょう。
가다
사다
どうですか?
「가다」は音程が一定なのに対し、「사다」はで初めの音の「사」が高くて次の「다」で音が下がります。
そう、「ㅅ」の行(「ㅅ」はちなみに「시옷 シオッ」と読みます)は音が高くなります。
(ちなみに「ㅅ」以外にほかにも高くなるものはあります。)
これは授業や教科書などの本では教えてくれないし、座学でカタカナで韓国語をよんでいると絶対に気づけません。
実際の韓国語の音を聞くことで気づくことができます。
韓国人に「가다」のイントネーションで「사다」を言うと、「ん??」となります。
前後の文脈から想像して聞いてくれるかもしれませんが、イントネーションが違うとわかりにくくなります。
だから、文字を読むばかりの勉強をしていると肝心の音がわかりません。
目ではなく「耳で勉強する」ことの重要性を知ることが、伝わる韓国語習得の大切なポイントです。
伝わる韓国語の勉強法
それでは、伝わる韓国語の発音、きれいな発音を学ぶためにはどのような勉強法があるでしょうか?
それには次の方法があります。
方法① 韓国映画・ドラマ
方法② 韓国のテレビ・動画
方法③ オーディオブック
①から説明します。
方法① 韓国映画・ドラマ
これは鉄板の勉強法ですね。
韓国人が話すきれいな発音で、実生活にも役立つフレーズを学べます。
なにより、好きな映画、ドラマを見るだけなので、勉強してる感がない。知らない間に勉強になるというこれ以上ない楽な勉強法ですね。
デメリットとしては、見る時間がない、韓国語の基礎がわからないと字幕を読むだけで韓国語を聞かない、などありますが、見る時間がなくても今はアマゾンプライムビデオなど動画配信サービスも豊富でスマホで簡単に移動中でもみれます。さすがに基礎は座学で勉強した方がいいですが。。
もし動画配信サービスを使ったことがない人は、 Amazonプライムビデオ をおすすめします。
まだ加入されていない方はこの機会に加入をおすすめします。
というのも、かなりの数の作品が無料でみることができますし、月額費がたった500円で年会費はさらにお得な4,900円。
しかも、最初の30日は無料体験ができるので、体験終了まで0円で楽しめます。
ちなみに、韓ドラが見れる動画配信サービスはAmazonプライムビデオ以上にもたくさんありますが、ほとんどで無料体験が付いています。
詳しくは、無料で見放題ありの動画配信サービス比較ランキングでご確認ください。
方法② 韓国テレビ・動画
YOUTUBEなんかを使うと簡単に韓国のテレビ番組や韓国系ユーチューバーの動画が見れます。
これらは韓国語の字幕もきっちり出しているものが多いので、耳で聞きながらも目でもハングル文字を確認できます。
しかも好みの動画をみれば、映画、ドラマみたいに、楽しみながら勉強にもなります。
動画は、字幕が多いものがいいので、子供向け番組や動物番組がおすすめです。
少しリンクをはっておきますので、ご参考にしてください。
SBSの동물농장はすごく有名です。
EBSの세상에 나쁜 개는 없다、困った犬を躾のプロが訪問して問題解決する番組です。
KBSの슈퍼맨이 돌아왔다、有名人の子供が主役の番組でこれもすごく有名です。
MBCの무한도전、日本でいうダウンタウンの番組くらい超人気のお笑い番組です。放送終了しちゃったのが残念です。
最後の무한도전なんかは会話スピードがものすごく早いですよね。
このスピードはリアルに韓国人ネイティブ同士が話すスピードです。
映画やドラマは決まったセリフをはっきり言うので、実は話すスピードはゆっくりだし、聞き取りやすいんですね。
動画ならスピードが速くても、一時停止して字幕を確認したり、場合によっては巻き戻って確認もできます。
またYOUTUBEなら再生速度調整も可能なので、遅くして聞いてもいいかもしれません。
方法③ オーディオブック
オーディオブックって聞いたことありますか?
もしかするとあまりなじみのない言葉かもしれませんが、要は本を音読してくれるサービスです。
スマホで簡単に再生できるし、移動中や作業中に耳にイヤホンをつけるだけで韓国語の勉強ができます。
本なので、体系立てて勉強できるし、正確な発音で勉強できます。
音声が本を読んでくれるので、いちいちページをめくったり、めくってたページを何か重りや手で押さえながらなど面倒なことも不要です。
何より隙間時間で勉強できるのがいいですね。
そして、声が美しい声優さんが読んでくれるので、聴き心地も最高です!
一番有名なのは Amazon Audible(アマゾンオーディブル) です。
最初の1冊は無料で試すことができるので、どんなものか一度試してみることをお勧めします。
最後に
いかがでしたか?
韓国人のネイティブに「伝わる韓国語」を習得するために
・韓国語と日本語の違い
・韓国語がネイティブに伝わらない原因
・正しい韓国語の発音のポイント
・伝わる韓国語の勉強法
について解説しました。
ポイントは発音、イントネーションの勉強は「目だけではなく、耳でする」ことです。
そのための方法として、映画やドラマ、動画、アマゾンオーディブルなどご紹介しましたが、自分にあった方法で試してみてください。
どれもスマホとイヤホンがあれば隙間時間に勉強できる方法で、楽しく勉強できる方法でもあります。
それでは~