「怒る」を韓国語では「화나다|ファナダ」といいます。
丁寧語でいう場合は、「화나요|ファナヨ」または「화납니다|ファナンミダ」となります。(「화납니다」がより丁寧な表現です。)
また「화내다|ファネダ」も「怒る」という意味です。
丁寧語でいう場合は、「화내요|ファネヨ」または「화냅니다|ファネンミダ」となります。(「화냅니다」がより丁寧な表現です。)
この2つの単語、「화」の後が「나다」なのか「내다」かの違いだけですが、意味が同じです。
これはなぜでしょうか?
「화」は「怒り」という意味の単語で、それが「出る」のか、「出す」のかの違いがあります。
「出る」が「나다|ナダ」、「出す」が「내다|ネダ」です。
実は間に助詞が省略されているので、助詞をつけてあげるともっとわかりやすくなります。
「화나다|ファナダ」は「화가 나다|ファガ ナダ|怒りが出る」
「화내다|ファネダ」は「화를 내다|ファルル ナダ|怒りを出る」
つまりは、「화나다|ファナダ」が主語だけでいいのに対し、「화내다|ファネダ」は「何に対して怒っているのか」という目的が必要になります。
また、「叱る(しかる)」という場合も「怒る」と訳したりしますよね。そういった似た単語の違いについてもご紹介します。
今回は「怒る」という単語の意味、単語の使い方についてハングルの例文をご紹介しながら、関連する単語についても解説します。
それでは一緒に見ていきましょう!
この記事でわかること
・「怒る」を韓国語では何というか。
・「화나다|ファナダ」、「화내다|ファネダ」を使ったハングルの例文で使い方を理解する。
・「怒る」に似たた意味の単語を違いを確認して使い方を理解する。
この記事の内容
「怒る」を韓国語で何というか解説!
「화나다|ファナダ」について
意味
화나다|怒る
発音、ローマ字表記
화나다|ファナダ|hwanada
品詞
動詞
韓国語能力試験レベル
初級
漢字語or固有語or外来語
固有語
現在形
・怒る|화나다|ファナダ
・怒ります(ヘヨ体)|화나요|ファナヨ
・怒ります(ハムニダ体)|화납니다|ファナンミダ
過去形
・怒った|화났다|ファナッタ
・怒りました(ヘヨ体)|화났어요|ファナッソヨ
・怒りました(ハムニダ体)|화났습니다|ファナッスンミダ
疑問形
・怒る?|화나?|ファナ
・怒りますか?(ヘヨ体)|화나요?|ファナヨ
・怒りますか?(ハムニダ体)|화납니까?|ファナンミカ
メモ
「화나다|ファナダ」は間に助詞の「~が|가|ガ」が省略されていますので、「화가 나다|ファガ ナダ」としても同じ意味になります。
「화내다|ファネダ」について
意味
화내다|怒る
発音、ローマ字表記
화내다|ファネダ|hwanaeda
品詞
動詞
韓国語能力試験レベル
初級
漢字語or固有語or外来語
固有語
現在形
・怒る|화내다|ファネダ
・怒ります(ヘヨ体)|화내요|ファネヨ
・怒ります(ハムニダ体)|화냅니다|ファネンミダ
過去形
・怒った|화냈다|ファネッタ
・怒りました(ヘヨ体)|화냈어요|ファネッソヨ
・怒りました(ハムニダ体)|화냈습니다|ファネッスンミダ
疑問形
・怒る?|화내?|ファネ
・怒りますか?(ヘヨ体)|화내요?|ファネヨ
・怒りますか?(ハムニダ体)|화냅니까?|ファネンミカ
メモ
「화내다|ファネダ」は間に助詞の「~を|를|ルル」が省略されていますので、「화를 내다|ファルル ナダ」としても同じ意味になります。
例文・使い方
<1>
母は怒るとこわい。
어머니는 화나면 무섭다.
オモニヌン ファナミョン ムソプタ
<2>
いくら怒ったからといっても殴ったらダメでしょう?
아무리 화난다고 해도 때리면 안 돼죠?
アムリ ファナンダゴヘド テリミョン アンドェジョ
<3>
怒ったからと言って無視したらダメですよ。
화난다고 해도 무시하면 안 돼요.
ファナンダゴ ヘド ムシハミョン アンドェヨ
<4>
彼の悪口が私を怒らせた。
그의 욕설이 나를 화나게 만들었다.
クエ ヨクソリ ナルル ファナゲ マンドゥロッタ
<5>
怒ったついでに言いたいこと全部言った。
화난 김에 할 마리 다 했다.
ファナンギメ ハルマリ タヘッタ
<6>
母が私たちにお怒りなりました。
어머니가 우리한테 화를 내셨어요.
オモニガ ウリハンテ ファルル ネショッソヨ
<7>
子供に感情的に怒ってはダメです。
애들한테 감정적으로 화내면 안 돼요.
イェドゥルハンテ カンジョンチョグロ ファネミョン アンドェヨ
<8>
先生が生徒に怒った。
선생님이 학생들에서 화를 냈다.
ソンセンニミ ハクセンドゥレゲ ファルル ネッタ
<9>
あなたを怒る理由はありません。
당신을 화낼 이유는 없어요.
タンシヌル ファネル イユヌン オプソヨ
おさらい問題
<1>次の単語を使って、《文》の日本語を韓国語に翻訳してください。
《単語》「싫다|シルタ|嫌い」「친구|チング|友達」
《文》「嫌いな友達にキレた。」
嫌いな友達にキレた。
싫은 친구한테 화냈다.
シルン チングハンテ ファネッタ
似た単語との違いについて
「叱る(しかる)」という意味で「怒る」をという場合もありますよね。2つの韓国語の違いについて解説していきます。
「꾸짖다|クジッタ」について
「叱る(しかる)」という意味で「怒る」をという場合もありますよね。2つの韓国語の違いについて解説していきます。
「叱る(しかる)」は韓国語では「꾸짖다|クジッタ」といいます。
「部下を怒る|부하를 꾸짖다|ブハルル クジッタ」や「子供を怒る|아이를 꾸짖다|アイルル クジッタ」など目下の人に怒るときにつかいます。
「화나다」や「화나다」が怒っているという感情を説明しているのに対し、目下の人に怒るときは「教育している」という要素もあるので、「怒る」といったり「叱る」とも訳せますね。
「혼나다|ホンナダ」、「혼내다|ホンエダ」について
これは「叱る(しかる)」上にさらに「罰をあたえる、ひどい目にあわす」というニュアンスもあり、「怒る」とも訳しますが、「혼나다|ホンナダ」が「ひどい目にあう」、「혼내다|ホンネダ」が「ひどい目にあわす」とよく訳されます。
単語をよく見ると、「화나다|ファナダ」や「화내다|ファネダ」のように「혼」の後に「나다」、「내다」がついていますね。
これは同じく間に助詞の「~が|가|ガ」、「~を|를|ルル」が省略されている言葉になります。
「혼」を訳すと「ひどい目」と訳したり「魂」と訳したりしますが、単独の単語ではあまり使わず、「혼나다|ホンナダ」、「혼내다|ホンエダ」の形で使うことがほとんどです。
「私はお母さんから怒られた(ひどい目にあった)|저는 어머니에게 혼났다|チョヌン オモニエゲ ホンナッタ」
「お母さんは私を怒った(ひどい目にあわせた)|어머니는 저를 혼냈다|オモニガ チョルル ホンネッタ」
最後に
以上、単語の解説はお役立ちしましたでしょうか?
「怒る」は「화나다|ファナダ」や「화내다|ファネダ」と訳します。
また「叱る(しかる)」というニュアンスがある場合は「꾸짖다|クジッタ」、さらに「罰をあたえる、ひどい目にあわす」というニュアンスがある場合は、「혼나다|ホンナダ」、「혼내다|ホンエダ」を使います。
初見では微妙な言葉の違いはわかりにくいと思うので、少し補足すると、
「怒る」という言葉自体が「怒っている人」が主体なのに対し、「罰をあたえる、ひどい目にあわす」の場合は、「怒っている人」の相手、つまり「怒られている人」目線です。
単純に「お母さんに怒られた」という場合でも「怒っているお母さん」を主体としているのか、「お母さんに怒られている自分」を主体にしているのかで、使う単語も変わってきます。
また「叱る(しかる)」と「怒る」ではそもそも日本語の意味も違いますよね。
そのあたりをポイントに見ると理解が深まるかもしれません。
それから、今回紹介した単語は全て「怒る」と訳せるので、ニュアンスの違いはあまり気しない方が覚えやすいかもしれないですね。
これもよく使われる例文やフレーズを覚えることで、前後の文章、言葉が使わる状況ごと覚えてしまうことが理解の近道かもしれませんね。
それでは~