なぜ勉強しているのに、一向に韓国語ができないのか?
それは、あなたが本当は韓国語をマスターしたくないからです。
こういうと、そんなわけない!と反発するかもしれませんがこれはほとんどの人に当てはまる事実です。
今回は、韓国語の勉強におすすめの本、おすすめの勉強方法はこれ!といった話ではありません。
最後まで読むと、きっと目からうろこで、韓国語にたいするやる気もあがっているはずです。
あなたが韓国語ができないたった1つの原因について
韓国語が上達しない理由をあげるとたくさんあげられますよね?
「仕事、学校が忙しくて時間がない」
「買った本が自分にあわない」
「韓国人の友達がいない」
「韓国語を聞取りはできるけど、話すのは苦手で」
などなど、きっとできない理由を聞けば、徹底的に理論武装してできない理由を聞いてきた相手を完璧に説得しにかかるはずです。
では、ここで聞きたいのが、なぜその完璧に説得することができるエネルギーを「韓国語が上達するにはどうしたらいいか?」に使わないのでしょうか?
その理由は簡単です。
韓国語をマスターした後の自分が怖いからです。
韓国語をマスターするということは、今の自分とは違う自分になります。
例えば、韓国語をマスターして韓国に移住するとするとします。移住するということは、日本の快適な環境を捨て、何がおこるかわからないアウェイの地に乗り込むということです。
よく、サッカー選手が国際試合で日本では勝てるのに海外では勝てないというのはよく聞く話ですが、これと同じ現象が起こっているのです。
人は、アウェイになると緊張し、体がかたくなります。
もし韓国旅行したことがある人ならわかると思いますが、現地では日本にいるときより韓国語が下手に感じたことないでしょうか?
これも喉の筋肉が緊張で硬くなってしまって声がうわずったり、声が小さくなってまうためです。
これは消極的な性格な人ほどその傾向は高いでしょう。
本能的にアウェイが怖いと感じている。
つまり、変化を恐れているのです。
人は現状が大好きで、変化が大嫌いです。
韓国語をマスターするということは、変化することでもあります。
韓国語を勉強しているけど、心の奥底ではマスターまではしたくない、そう思っているのです。
だからいつまでたっても韓国語がマスターできないのです。
逆に、この点をおさえているとどうやったら韓国語が上達できるかが見えてきます。
ポイントは、「~になりたい」と考えるのではなく、「もうすでに韓国語をマスターしている、私が韓国語を話すのは当たり前だ」と考えるのです。
つまり、未来の姿を現状ととらえることで、それは変化ではなく、現状維持になるので、変化への恐怖がなくなります。
当然、思い込むだけでは韓国語はできないので、できない自分とのギャップがうまれます。
韓国語のできる自分とできない自分というように2つの考えがあるとして、
できない自分が「できない自分の方が楽だよ~」と足をひっぱってきます。
そんなときは、韓国語ができている自分を具体的にイメージすることで払拭できます。
韓国語は、あくまでも人と人とが会話するための手段です。
なので、そもそも手段を目標に設定していることはおかしいです。
「韓国語をマスターして、どうしたいか?」
この「どうしたいか?」の部分が無いか、あっても不明確なんだと思います。
例えば、「韓国語をマスターしてドラマを字幕なしで見たい」と思ったとします。
げど、字幕があればドラマを面白く見れるし、字幕なしでみる必要はないですよね?
それに、聞取りができても、話せないと韓国語マスターしたとは言えません。
「韓国語を話せるようになって、何がしたいですか?」
旅行?
旅行は、片言でも可能です。
韓国語をマスターするには、もっと日常でないと困るくらいの状況である必要があります。
例えば、韓国に移住し、周りに日本語を話せる人がいないとします。
それなら、生きるために韓国語をはなさないといけないので、短期間で飛躍的に上達します。
つまり、日本にいながら韓国語を勉強し、上達しないというのは、こういった理由なのです。
韓国語ができて当たり前と思い込むことができれば、韓国語は難しく感じません。
スマホをなくせば、必死で探しますよね?
スマホをなくしたと気づいてから、「探すのが面倒くさい」、「とりあえずスマホの探し方の本を買おう」とはならないですよね?
どこでなくしたかを必死で考え、来た道を戻ったり、立ち寄ったカフェなんかに電話してみたり、ありとあらゆる手段を試すはずです。
その理由は、スマホは持ってて当たり前と考えているからです。
だから、なくしたことが異常事態で焦るのです。
韓国語もこれと同じように、できて当たり前と考えるなら、できない自分に焦り、どうにかしてできるようにあれこれします。
この場合、努力もモチベーション、やる気は必要ありません。
なぜなら、あるべきものをなくしてしまって焦っているのですから、勝手に体が動きます。
以上、簡単ではありますが、日々の韓国語の勉強のヒントになれば幸いです。